6.シルバーアクセサリーの製法
現在は日本でも流行しているシルバーアクセサリーですが、ところでそのシルバーアクセサリーは一体どのようにして作られるのでしょうか。皆さんはそんなシルバーアクセサリーがどのような過程を経て製作されるのかに興味を抱いたことは有りませんか。ここではそんなシルバーアクセサリーの制作方法について紹介していきます。
シルバーアクセサリーの製作方法としても幾つかの方法が有ります。ところでシルバーに限らず、アクセサリー等の宝飾品を作る為の技法は、古くから様々な技術が開発されてきました。普段は「彫金」(ちょうきん)とも呼ばれる金属工芸ですが、特にそれをアクセサリーという範囲で考えると、同じ彫金でも次のように分けられます。
1.彫金(ちょうきん)...工具を使って彫り、削り、デザインする技術。
2.鍛金(たんきん)...たがね等の工具を使って、金属面に凸凹の模様を施す技術。
3.鋳金(ちゅうきん)...まずは型を作って、それから溶かした金属を型に流し込んで作品を作る技術。
以上が代表的な技術ですが、最近はこれら以外にも様々な製作方法が有ります。シルバーアクセサリー製作に携わる各企業や作家達は、各々の作品に合った最適な製作技法を採り入れて、そして素晴らしい作品を創り上げています。ということで、ここでは幾つか有るシルバーアクセサリーの製法を紹介していきます。
■シルバーアクセサリーの製法その一 ハンドメイド(一品制作)
数あるシルバーアクセサリーの製法の中でも最初にこのハンドメイド(一品制作)と呼ばれる製法を紹介します。これは銀の角材や丸線等から必要な部材を切り出し、そして叩き出したり、或いは削り出して部品を作っていきます。そしてそれぞれの部品を溶かした金属(銀ロウ)で接合します。この過程をろう付けと言います。そしてその仕上げは、金属のヘラを強く押しつけます。こうすることによって光沢を出すと同時に、シルバーアクセサリーの表面を硬化させて傷を付きにくくする効果が有ります。最後は研磨して出来上がりです。
■シルバーアクセサリーの製法その二 ロストワックス製法(鋳造)
このロストワックス製法と呼ばれる制作方法ですが、その方法としてはまず最初に原型をワックス(特殊な蝋(ろう))等で作ります。それからその原型を液状のゴムに埋め込んで型どりします。更に固まったゴム型を二つに裂いて原型を取り出して、ゴム型を合わせたところに溶かした蝋を流し込みます。そして固まって複製された蝋(ろう)を取り出します。その蝋を石膏に埋め込んで焼き上げると、蝋が溶け出て空洞ができるようになっています。そうして出来た空洞に向けて溶かした貴金属を流し込みます。そうして石膏を壊すと同じ物が出来ます。ゴム型から何回でも出来ることになります。その仕上げは研磨して出来上がりです。
■シルバーアクセサリーの製法その三 エレクトロフォーミング製法(電気鋳造)
メッキの技術を応用した製法です。シルバーアクセサリーの量産品に適した製法です。このエレクトロフォーミング製法、或いは電気鋳造と呼ばれる製法ですが、まずはメッキをする原型(ワックス等)に厚いメッキをつけます。そしてその後で原型を溶かし出すと、厚いメッキ層が残って中空の型が出来ます。この製法の場合、見た目はかなりボリュームが有りそうでも、見た目よりずっと軽く仕上がります。従ってイヤリングやピアス、それにブローチ等の量産品を制作するには最適な方法です。
■シルバーアクセサリーの製法その四 プレス
これも先に紹介したエレクトロフォーミング製法(電気鋳造)と同様に、量産に向く方法の一つです。このプレスと呼ばれる製法は、まずは金型と呼ばれる雌型と雄型の間に薄い素材を挟むことから始まります。そして油圧プレス等のプレス機を使って圧力をかけます。それから表面をレリーフ状に加工したり、或いは輪郭を切り取ったりして、それらのパーツを組み立てて制作します。
■シルバーアクセサリーの製法その五 光造型システム
この光造型システムと呼ばれる製法ですが、まずはコンピュータを使ってデザインをします。それからそうして出来上がったデータを基に、光造型装置と呼ばれる機械で原型を作成します。原型は紫外線硬化樹脂と呼ばれる、紫外線レーザーに反応して固まる樹脂となっています。そして光造型装置を使って紫外線レーザーを発光させて作ります。現在ではこれを一次原型としてまずはゴム型を取り、そしてワックスに置き換えて量産します。これも量産に適したシルバーアクセサリーの製法です。
シルバーアクセサリーと銀粘土
以上シルバーアクセサリーの様々な製法に関して紹介しましたので、ここではシルバーアクセサリーと切っても切り離せない関係にあると言える銀粘土について紹介します。